マネジメント系は、ITを使ったシステムを「どう作り、どう運用し、どう点検するか」という仕事の進め方を問う分野です。大きく分けて、要件定義・設計・テストといったシステム開発技術、スコープやスケジュール・進捗を管理するプロジェクトマネジメント、SLAやインシデント管理などサービスを安定して提供するためのサービスマネジメント、そしてシステム監査と内部統制が中心になります。RFPによる調達やバックアップ、UPSといった運用・ファシリティの話題も含まれます。
ITパスポートはテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野で構成され、マネジメント系はその真ん中に位置づけられます。出題の特徴は、用語の暗記だけでなく「どんな場面でどの考え方を使うか」を問う事例形式が多いことです。たとえば監査人の独立性が崩れる選定はどれか、障害時にまず行うべき対応はどれか、といった判断を求められます。アローダイアグラムからクリティカルパスを求める、稼働率から許容停止時間を計算するなど、簡単な計算問題も出ます。
つまずきやすいのは、似た用語の区別です。SLA(合意した文書)とSLM(管理する活動)、インシデント管理(早期復旧)と問題管理(再発防止)、増分バックアップと差分バックアップなどは、対にして役割の違いで覚えると混同しにくくなります。用語を丸暗記するのではなく、業務の流れの中で「目的は何か」を意識して学ぶことが得点への近道です。