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基本情報技術者

【1問1問】IPアドレスとサブネットマスク——「/24」の正体は、ただの仕切り線だった

ネットワーク部とホスト部・ホスト数の計算を4問で

基本情報技術者・初学者向け・約5分・更新 2026-06-10

基本情報技術者の記事

前回の2進数の記事で、「IPアドレスの各ブロックが0〜255なのは8ビットだから」という話をした。今日はその伏線を回収する回だ。

192.168.1.10/24。ネットワークの勉強を始めると必ず出てくるこの表記、私は正直、最後の「/24」を長いこと雰囲気で流していた。なんかついてるな、くらいの認識である。当然、ホスト数の計算問題で詰んだ。

種を明かせば、/24の正体は32ビットの住所に引いた“仕切り線”の位置でしかない。仕切りさえ見えれば、この単元の計算は全部ただの2進数だ。4問でいこう。

IPアドレスは「町内+番地」でできている

IPアドレス(IPv4)は32ビット、つまり0と1が32個並んだ数字だ。人間が読みやすいように8ビットずつ4つに区切って、10進数で書いている。それが192.168.1.10のような表記だった(各ブロックが0〜255なのは、8ビット=256通りだから。前回やったとおりだ)。

そして大事なのはここから。この32ビットは、前半が「ネットワーク部」、後半が「ホスト部」という2つの意味に分かれている。たとえるなら、前半は「どの町内か」、後半は「町内の何番地か」。同じ町内の機器どうしは直接やり取りでき、別の町内へはルータという郵便局を経由する——ネットワークの世界はこの住所制度で動いている。

では、どこまでが町内でどこからが番地か。その仕切り線の位置を示すのがサブネットマスクであり、「/24」というプレフィックス表記だ。/24は「前から24ビットがネットワーク部ですよ」という意味。それだけのことだった。

【問1】/24のネットワークには、何台つなげる?

192.168.1.0/24 のネットワークに接続できるホスト(機器)は最大何台か。

/24ということは、32ビットのうち前24ビットが町内名。残りのホスト部は8ビットだ。8ビットで表せるのは2の8乗=256通り。

ただし、ここに試験の定番ポイントがある。256個のうち2つは予約席で、機器には割り当てられない。ホスト部が全部0のアドレス(192.168.1.0)は「町内そのものの名前」(ネットワークアドレス)、全部1のアドレス(192.168.1.255)は「町内全員への放送」(ブロードキャストアドレス)に使われるからだ。

答え:256 − 2 = 254台。「2のn乗引く2」。この“引く2”を忘れるのが、この単元で一番ありがちな失点だ。

IPアドレス32ビットの図。/24の仕切りで前半24ビットがネットワーク部(どの町内か)、後半8ビットがホスト部(何番地か)に分かれ、ホスト数は2の8乗から予約席2つを引いた254台
「/24」はこの赤い仕切り線の位置。仕切りが見えれば、ホスト数は2進数の計算に変わる。

【問2】ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスは?

192.168.1.10/24 のホストが属するネットワークの、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスはどれか。

問1の知識をそのまま使う。ネットワーク部(192.168.1)は固定して、ホスト部だけを動かす。

ホスト部を全部0にしたものがネットワークアドレス → 192.168.1.0。ホスト部を全部1にしたものがブロードキャストアドレス → 192.168.1.255

機器に配れるのは、その間の192.168.1.1〜192.168.1.254。両端の予約席を避ける感覚が身につけば、この形式の問題はサービス問題になる。

【問3】「255.255.255.0」と「/24」は同じもの

サブネットマスク 255.255.255.0 をプレフィックス表記にするとどうなるか。

サブネットマスクは、ネットワーク部のビットを1、ホスト部のビットを0で書いた32ビットだ。255は2進数で11111111(8ビット全部1)。つまり255.255.255.0は、1が24個並んで、0が8個——前から24ビットが町内名、という意味になる。

答え:/24。逆に255.255.255.192なら、最後のブロックが11000000(1が2個)なので、24+2で/26。マスク表記とプレフィックス表記は、同じ仕切り線の2通りの書き方でしかない。

【問4】仕切りを動かす——/26なら何台?

では、192.168.1.0/26 のネットワークに接続できるホストは最大何台か。

仕切りが/24から/26へ、右に2ビット動いた。ホスト部は8ビットから6ビットに減る。

2の6乗=64通り。予約席2つを引いて——答え:62台

計算はこれだけだ。「32 − プレフィックス値 = ホスト部のビット数」「2のn乗 − 2 = ホスト数」。この2行をセットで持っておけば、/27でも/28でも同じ手順で解ける(前回暗記をすすめた2のべき乗の数列が、ここでもそのまま効く)。

黒猫

黒猫:「32から引いて、2のn乗から2を引く」。引き算2連発の型だ。“引く2”の理由(予約席)まで言えれば、ひっかけにも揺れない。

試験では“ここ”で出る

科目Aでは、ホスト数の計算・ネットワークアドレスの判定・マスクとプレフィックスの変換が定番の出題ポイントだ。今日の4問は、まさにその3点を押さえている。

そして実は、この「住所と仕切り」の感覚は、ルーティングやVLANなど、ネットワーク分野の他の用語を理解する土台にもなる。「どの町内か」を判定できるから、ルータは転送先を決められる——そう繋がって見えてくれば、ネットワーク分野の暗記量は目に見えて減っていく。

仕上げはいつものとおり。ページを閉じて、/26のホスト数をもう一度自力で。それから当サイトのネットワーク分野の問題で、手応えを確かめてみてほしい。

「/24」は仕切り線の位置。仕切りが見えれば、IPアドレスはただの2進数になる。

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