「相続・事業承継」は、人が亡くなったときに財産上の権利義務がどのように引き継がれるか、また生前の贈与に関するルールを学ぶ分野です。具体的には、法定相続人とその順位、配偶者・子・直系尊属・兄弟姉妹の法定相続分、代襲相続、遺言(自筆証書・公正証書・秘密証書の3方式)、一定の相続人に保障される遺留分、相続放棄や限定承認といった民法上の知識を扱います。あわせて、相続税の基礎控除や死亡保険金の非課税枠、贈与税の課税方法、小規模宅地等の特例、財産評価、事業承継の進め方など、税金面の論点も問われます。
FP6分野の最後に位置づけられ、学科では○×問題と三択問題の両方で出題されます。計算式や数値、各種期限、用語の正誤を問う形が中心で、基本を押さえれば得点しやすい一方、似た数値や制度を取り違えると失点につながりやすい分野です。
学習のコツは、まず「誰が相続人になり、どの割合で分けるか」という民法の枠組みを固め、その上で相続税・贈与税の計算手順を重ねることです。とくに「3,000万円+600万円×法定相続人の数」(相続税の基礎控除)と「500万円×法定相続人の数」(死亡保険金の非課税枠)の混同、遺留分が兄弟姉妹には認められない点、相続放棄や申告の期限などは、つまずきやすいので整理しておきましょう。