BOKI LEVEL 2
日商簿記2級の問題解説
問題
直接原価計算に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
- ア 直接原価計算では、固定製造原価を製品原価に算入し、期末仕掛品・製品に配分する。
- イ 直接原価計算では、固定製造原価は発生した期間の費用(期間原価)として全額計上する。
- ウ 直接原価計算は、財務会計(外部報告)用の利益計算として制度上の原則とされている。
- エ 直接原価計算では、原価を変動費と固定費に分解せずに計算する。
- オ 直接原価計算による営業利益は、生産量と販売量が異なっても常に全部原価計算と一致する。
出典:オリジナル問題|参考:2級現行範囲・公開サンプル形式
正解と解説
正解:直接原価計算では、固定製造原価は発生した期間の費用(期間原価)として全額計上する。
正解はイ。直接原価計算の本質は『固定製造原価を製品原価に含めず、発生期間の費用(期間原価)として処理する』ことです。
- ア(誤):固定製造原価を製品に配分して在庫に繰り延べるのは全部原価計算。直接原価計算では在庫に含めません。
- イ(正):固定費は期間原価として当期に全額費用化。これにより利益が生産量に左右されず、管理会計(CVP・利益計画)に役立ちます。
- ウ(誤):制度会計(外部報告)の原則は全部原価計算。直接原価計算は内部管理用で、外部報告には固定費調整が必要です。
- エ(誤):直接原価計算はむしろ原価を変動費と固定費に分解することが前提です。
- オ(誤):両者の利益が一致するのは『生産量=販売量(在庫増減なし)』のとき。在庫が増減すると固定費の繰延額が違うためズレます。
区別したいところ:「製品原価か期間原価か」が全部原価計算と直接原価計算の分かれ目。固定製造原価の扱いだけ押さえれば大半の正誤判断ができます。
この問題について
商業簿記・工業簿記の現行範囲と出題傾向(直接原価計算(理論))を参考にした独自作成問題です。公式問題やサンプル問題の文章・数値は使用していません。
公式試験問題、過去問題、公式サンプル問題、市販教材の問題文を転載・改題したものではありません。