第3問は、決算整理を行って損益計算書・貸借対照表などの財務諸表を完成させる、商業簿記の総合問題です。具体的には、売上原価の算定(期首商品+当期仕入−期末商品)、棚卸減耗損・商品評価損の計上、貸倒引当金の差額補充、建物・備品などの減価償却(定額法・200%定率法・生産高比例法)、貯蔵品への振替、前払・未払・未収・前受といった経過勘定、有価証券の期末評価、退職給付引当金、税効果会計、法人税等の計上まで、決算で必要になる論点が一通り問われます。
本試験では第3問は配点20点で、決算整理仕訳を積み上げて段階利益(売上総利益→営業利益→経常利益→税引前当期純利益→当期純利益)や資産・負債・純資産の各金額を導く形が中心です。当サイトの収録問題でも、各論点を1つずつ確認できる穴埋め形式に加え、損益計算書・貸借対照表・精算表・本支店会計・株主資本等変動計算書を仕上げる総合問題まで段階的に練習できます。
学習のコツは、決算整理の「型」を論点ごとに固めたうえで、それが財務諸表のどの区分に表示されるかまでセットで覚えることです。とくに、期末商品を売上原価から差し引く方向の取り違え、定率法を取得原価ではなく期首帳簿価額に掛ける点、特別損益を加減する段階の見落としがつまずきやすいところです。電卓の数値を1つ誤ると後続の利益がすべてずれるため、検算の習慣をつけましょう。