「法令上の制限」は、土地や建物をどのように利用・建築できるかを公法的なルールで定める分野です。具体的には、都市計画法(区域区分・用途地域・地区計画・開発許可など)、建築基準法(接道義務・建ぺい率・容積率・用途制限・防火地域・建築確認など)、国土利用計画法(土地取引の届出制)、農地法(権利移動と転用の許可)、盛土規制法、土地区画整理法(仮換地・換地処分・保留地)といった、まちづくりと土地取引に関わる主要な法律を扱います。
宅建士試験では例年安定して出題される分野で、「誰の許可・届出が必要か」「どの区域で・どの規模から規制がかかるか」といった、要件と例外を正確に問う形式が中心です。条文の数値や手続の主体を入れ替えた選択肢が多く、知識が整理できていれば得点源になりますが、あいまいな暗記だとひっかけに弱い分野でもあります。
学習のコツは、各法律ごとに「許可権者」「対象区域」「規模・面積の基準」「例外(許可・届出が不要となる場合)」を表のように整理することです。たとえば市街化区域の特例、農地法3条・4条・5条の役割分担など、似た制度を対比して覚えると混同を防げます。数字とキーワードを結びつけて反復するのが定着の近道です。