第2問は、特定のテーマを一つ取り上げて深く問う「個別論点」の出題です。代表的なのは、有価証券(売買目的・満期保有目的の償却原価法・その他有価証券の評価差額や税効果)、固定資産(定額法・200%定率法・生産高比例法といった減価償却やリース取引、固定資産台帳)、株主資本(剰余金の配当と準備金の積立、吸収合併によるのれん、株主資本等変動計算書)、銀行勘定調整表、連結会計などです。勘定の動きを一定期間(しばしば一年を通して)追わせたり、表や計算書を完成させたりする形式がよく見られます。
配点は20点で、第1問の仕訳・第3問の決算と並ぶ商業簿記の柱です。一つのテーマを多面的に掘り下げるため、断片的な暗記では対応しにくく、取得から期末評価・売却・期首の再振替まで一連の流れを理解しているかが問われます。テーマごとに出題のクセがあるので、頻出論点を把握しておくと得点が安定します。
学習のコツは、似た論点の違いを整理することです。たとえば有価証券は保有目的(売買目的・満期保有・その他・子会社株式など)で評価方法と差額の扱いが変わり、銀行勘定調整表では「当社側を直す調整」と「銀行側を直す調整」を見分ける必要があります。仕訳を丸暗記するのではなく、なぜその処理になるのかを押さえると応用が利きます。