第4問は工業簿記の中心となる分野で、製品をつくる過程で発生する原価を記録・集計する力が問われます。具体的には、材料費・労務費・経費の費目別計算、製造間接費の予定配賦と配賦差異、製造指図書ごとに原価を集める個別原価計算、製造部門・補助部門に分けて配賦する部門別計算、そして平均法・先入先出法を用いる総合原価計算(工程別・組別・等級別を含む)まで、工業簿記の基礎から応用までが幅広く出題されます。
出題形式は大きく分けて「仕訳問題」と「勘定記入・金額計算の問題」の2タイプです。仕訳では材料・賃金・製造間接費・仕掛品・製品といった工業簿記特有の勘定の流れを正しくつかむことが、計算問題では仕掛品ボックス図や差異分析の図を使って数値を整理することが得点のカギになります。配点が大きく、論点が限られているため、得点源にしやすい分野です。
つまずきやすいのは、原価が「材料→仕掛品→製品→売上原価」と流れていく全体像を見失う点と、予定配賦額と実際発生額の差である配賦差異の処理です。まずは費目別計算と原価の流れを固め、次に予定配賦・差異分析、総合原価計算の換算量計算へと段階的に進めると理解しやすくなります。