第1問は仕訳問題です。取引の内容を読み取り、借方・貸方それぞれに適切な勘定科目と金額を当てはめて、貸借が一致する仕訳を作成します。出題範囲は商業簿記の広い領域にわたり、手形・電子記録債権債務、収益認識(契約資産・契約負債・変動対価)、役務収益、有価証券(売買目的・満期保有目的・その他・子会社/関連会社)、固定資産(取得・減価償却・売却・除却・買換え・圧縮記帳・リース)、各種引当金、外貨建取引・為替予約、税金(法人税・消費税・税効果会計)、純資産(株式の発行・剰余金の配当・合併のれん)などが問われます。
仕訳問題は得点源として重要視される分野です。一つひとつの取引パターンを正確に処理できれば確実に得点でき、後続の精算表・財務諸表作成などの総合問題を解く土台にもなります。3級と比べて勘定科目が増え、論点も複雑になるため、各取引で「どの勘定が、なぜ、いくら動くのか」を理屈で理解しておくことが大切です。
つまずきやすいのは、似た取引の処理の違いです。たとえばリースの利子抜き法と利子込み法、その他有価証券の税効果の有無、外貨建取引の換算タイミングなどは混同しやすい論点です。問題文の条件(処理方法の指定や端数・経過利息の有無など)を読み落とさず、典型仕訳をパターンとして繰り返し練習することが、安定して得点するコツです。